献立が決まらない…冷蔵庫の前で悩む毎日をラクにする「主役から考える」コツ

  • 食事を整える考え方

冷蔵庫を開けて、「今夜、何を作ろう……」。

肉も魚も、野菜もある。けれど、何をどう組み合わせればいいのか決まらず、冷蔵庫の扉を閉めてしまう。

そんな夕方はありませんか?

「野菜も食べてほしい」「食材を無駄にしたくない」「明日のお弁当にも残せたら」。家族のことを考えるほど、献立が決まらなくなることがあります。

そんな時に試していただきたいのが、料理名を考える前に、主役の食材を一つ決めることです。

今回は、実際のサポート事例を交えながら、家にある食材で献立を考えやすくするコツをお伝えします。

献立が決まらないのは、料理が苦手だから?

毎日の献立がなかなか決まらないと、
 
「私は料理のレパートリーが少ないから…」
「料理が苦手だからかな…」と自分を責めてしまいがちですよね。
 

しかし、献立が決まらない本当の理由は、あなたの料理の腕前ではなく「一度にたくさんの条件を考えすぎていること」

 
あなたが決して料理が苦手なわけではない理由と、なぜ献立作りの手前で疲れてしまうのか、その心理的な背景を一緒にひもといていきましょう。

一度にたくさんの条件を考えていませんか?

以前サポートした受講生様も、献立を決めることに大きな負担を感じていらっしゃいました。

料理を始めれば、30分から1時間ほどで作れるのです。

けれど、作り始めるまでに疲れてしまうんですよね。

お話を伺うと、夕食を考える時には、いくつもの思いが重なっていました。

  • 冷蔵庫にある食材を使い切りたい
  • 家族に野菜を食べてもらいたい
  • 翌日のお弁当にも残しておきたい
  • 家族の健康を考えた食事にしたい

どれも、家族や暮らしを大切にする優しい気持ちから生まれるものです。

ただ、それらを一度に満たそうとすると、一品を決めるにも考えることが多くなります。

「これでは野菜が足りないかな」「お弁当に入れにくいかな」と考え直すうちに、迷宮入りしてなかなか決められなくなってしまうのですね。

作る力があっても、決めることに疲れる場合があります

献立に悩むと、「私の料理のレパートリーが少ないから」と思うかもしれません。

けれど、この受講生様に必要だったのは、料理を増やすことよりも、献立を決めるまでに考えていることを整理することでした。

「何を作れるか(調理技術)」だけでなく、「何を同時に考えているのか(思考の整理)」。

そこを一緒にひもとくことで、料理そのものの負担を劇的に軽くする方法が見えてきました。

冷蔵庫にあるもので献立を考える、4つの順番

冷蔵庫の残り物でごはんを作ろうとするとき、最初から「何という料理にしよう」と完成形を思い浮かべる必要はありません。
 
実は、次の4つの順番で一つずつ決めていくだけで、だれでも簡単に献立が作れるようになります。
1.主役の食材を選ぶ
2.合わせる野菜を選ぶ
3.調理法を決める
4.味付けを決める
 
ここからは、この4つのステップを具体的に解説していきます。

まず主役の食材と、合わせる野菜を選ぶ

最初から「今夜は何という料理にしよう」と考えなくても大丈夫です。

まずは、冷蔵庫にある肉や魚、豆腐などから、主役にする食材を一つ選んでみてください。

「今日は、この魚を使おう」

そこまで決まったら、次に家にある野菜を見ます。

きのこがある。トマトもある。玉ねぎも使えそう。

主役が一つ決まるだけで、次に考える範囲が狭くなります。

冷蔵庫の食材すべてを見ながら、献立全体を考え続ける必要がなくなるのです。

調理法を決めてから、味付けを考える

主役と野菜を選んだら、調理法を考えます。

今日はフライパンで焼くのか、野菜と一緒に蒸すのか。それとも、煮るのか。

調理法が決まってから、最後に味付けを選びます。

考える順番は、次の4つです。

  1. 主役の食材を選ぶ
  2. 合わせる野菜を選ぶ
  3. 調理法を決める
  4. 味付けを決める

最初から完成した献立を思い浮かべようとせず、一つずつ決めていきましょう。

時間や気力に余裕がない日は、調理法を選ぶ段階で「今日は手間の少ない方法にしよう」と考えてもよいのです。

実際にサポートでは、魚と家にある野菜をグラタンに

受講生様とは、この順番で食材から料理を考える練習をしました。

実習サポートでは、魚を中心に食材を選び、冷蔵庫に使い残った野菜も組み合わせて考えます。

たらは下処理をして持ち帰り、ご自宅できのこやトマトなどと合わせたグラタンに。

「グラタンを作るために材料をそろえる」という考え方に加えて、「このたらと野菜で、どんな料理ができるだろう」と考える経験を重ねていきました。

こうした経験は、家にある食材を献立の手がかりにする練習になります。

冷蔵庫の食材を、今日全部使い切ろうとしなくて大丈夫

冷蔵庫に少しずつ残っている野菜を見ると、「早く使い切らなきゃ」と焦ってしまいますよね。
 
しかし、すべてを一度に使い切ろうとすると、メニューが複雑になり、かえって献立作りが苦痛になってしまうこともあります。
 
結論から言うと、食材は今日すべてを使い切らなくても、2つのステップで仕分けるだけで解決します。
    • 今日使うもの
    • 次(明日以降)に回すもの

無理に1回の献立に詰め込もうとせず、少し先の自分をラクにする気持ちで、気楽に冷蔵庫の中身を整理していきましょう。

今夜使うものと、次に回すものを分ける

食材の状態を確かめながら、まずは「今日使うもの」と「次の食事に回すもの」を分けて考えます。
 
ポイントは、傷みやすいものや早めに使いたいものから優先して選ぶことです。
 
ほかの食材は、無理に一つの献立へ詰め込まなくても大丈夫。
 
選択肢をあえて絞ることで、今夜のメニューが驚くほどスムーズに決まるようになります。

下ごしらえも、次の献立をラクにする準備です

サポートでは、小松菜や人参などを、使いやすい状態に下ごしらえすることも大切にしました。

小松菜はカットして冷凍しておく。

にんじんと一緒にゆでておけば和え物や汁物に、と次の使い道を考えやすくなります。

「副菜まで作る時間はない」という日でも、下ごしらえした野菜があれば、気軽に足すこともできます。

料理を完成させることだけが、献立の準備ではありません。次に使いやすい状態を作っておくことも、未来の自分を助けてくれます。

献立の迷いを減らすには、自分の暮らしに合う考え方を

サポートした受講生様からは、

「最近は 献立も家にあるもので考えられるようになって、迷う事も減ってすごくラクになりました」

と 笑顔で話してくださいました。

作り始める前にいつも負担となっていた「何を作ろう」という迷いが減っただけでも、大きな変化でした。

献立が決まらない時、必要な工夫は人によって違います。

食材の組み合わせに迷う方もいれば、家族の好みを優先して決められない方、忙しい日に作れるものが思い浮かばない方もいらっしゃいます。

私がサポートで大切にしているのは、どの場面で困っているのかを伺い、その方の暮らしに合う方法を一緒に見つけることです。

今夜のごはんに迷ったら、まずは主役の食材を一つ選ぶところから始めてみてください。

それでも難しく感じたら、「冷蔵庫の前で、いつも止まってしまうんです」。そんな普段のお困りごとを、そのまま聞かせてくださいね。

ご家族の好みや毎日の忙しさも伺いながら、無理なく決められる献立の考え方を、一緒に整えていきましょう。