「日本料理を楽しむ」家庭で旬の味を簡単に取り入れる秘訣とは?
秋や冬になると、旬の食材がたくさん出回りますね。
スーパーの鮮魚コーナーも 脂ののった魚が多く出回り始めます。
鯖やブリ、たら、牡蠣等。
また野菜も 葉物から根菜中心になってきます。
今の季節にふさわしい、体を温めてくれる食材が豊富です。
そんな季節の食材を生かし、楽しむのは やはり日本料理が良いですね。
でも、「日本料理って難しそう」とか、「手間がかかりそう」というイメージで、なかなか挑戦できない方もいるかもしれません。
このブログでは、忙しい日常の中でも、手軽に秋冬の日本料理を楽しめるコツをご紹介します。
特別なスキルや高価な材料は必要ありません。
スーパーで手に入る食材で旬の味を上手に取り入れることで、栄養満点でおいしい食卓が簡単に作れます。
今の時期の旬の食材と
旬の食材は、その時期に自然の力をたっぷり受けて育っています。
秋冬の野菜は寒さで甘みが増し、魚は脂がのって旨味がアップします。
また、栄養価も高いので、体に必要なビタミンやミネラルをしっかり補給できますよ。
ここでは、秋冬に楽しめる代表的な食材や、それらを選ぶときのポイントについてご紹介します。
秋冬に美味しい「鯖(さば)」
鯖は秋冬が旬の魚で、「秋鯖」と呼ばれるほどこの季節に脂がたっぷりのります。
特に、塩焼きや味噌煮、しめ鯖などの料理がおいしいですね。
DHAやEPAといった健康に役立つ脂肪酸が豊富に含まれており、脳や血管の健康をサポートしてくれます。
選ぶときは、お腹にハリがあり つやがあるもの、身がしっかりしていて触ると弾力があるものが新鮮です。
真鯖は脂ののりが良くてどんな料理にも向きます。
ごま鯖の場合は 、竜田揚げや 南蛮漬け等 油を使った料理が合いますよ。
濃厚な旨味「牡蠣」
冬が旬の牡蠣は「海のミルク」と呼ばれるほど栄養が豊富。
特に亜鉛が多く含まれ、免疫力を高める効果が期待できます。
生牡蠣はもちろん、焼いたり鍋に入れたりすると旨味が一層引き立ちます。
美味しい牡蠣の選び方
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- 身がふっくらとして、白くツヤがあるものが新鮮。
- 殻付きの場合は、重みがあるものを選びましょう。
- 火を入れて使う場合は、生食用ではなく 加熱用を使う方が、旨味も栄養価も高く身縮みしにくいので美味しいですよ。
秋冬の定番「きのこ」
しいたけ、しめじ、舞茸、えのきなど、多種多様なきのこが秋冬に旬を迎えます。
きのこは低カロリーでありながら食物繊維が豊富で、体を温める料理にぴったりの食材です。
香りや歯ごたえも楽しめ、どんな料理にも合わせやすい万能選手です。
お値段も安定しているので、手軽に取り入れやすい食材ですね。
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美味しいきのこの選び方
- 傘があまり開いていないものを選ぶ。
- 表面が乾燥しておらず、ハリがあるものを求めましょう。
- 軸の色が白いものが新鮮です。
家庭で簡単に旬の味を楽しむ方法
旬の食材を使った料理というと「手間がかかりそう」と思うかもしれませんが、実は意外と簡単。
旬のものはそれ自体で味が濃く、美味しいので 少ない調味料やシンプルな調理でも楽しめます。
ここでは、忙しい日々でも手軽に取り入れられる方法をご紹介します
焼くだけ・煮るだけで旬の美味しさを引き出そう
旬の食材は、それ自体に旨味がたっぷり含まれています。
特に魚や野菜は、焼いたり煮たりするだけで絶品に仕上がりますね。
魚の塩焼きをする時は、両面に塩をし、キッチンペーパーに包んで30分~1時間置いて臭みの水分を出します。
その後、キッチンペーパーを外して 約1日冷蔵庫で寝かせると 余分な水分が抜け、塩で熟成されるので美味しくなりますよ。
きのこ類は火を入れすぎると 旨味と香りの水分が出てしまうので、さっと短時間で火を通します。
火の入れ方ひとつで おいしさがぐっと変わります。
時短レシピで旬の食材を手軽に使おう
「忙しくて料理に時間をかけられない」という方には、旬の食材を使った鍋や前もって作り置きできる煮物が良いですね。
牡蠣鍋や ちゃんこ鍋等、素材のおいしさが調理の手間をカバーしてくれます。
また、冬に美味しい大根を使った煮物、おでん等も 多めに作っておけるので便利ですし、
時間を置くほうがおいしくなるので作り置きにおすすめです。
おでんはどうしても作りすぎてしまう、という方も多いですが、具材を刻んで煮汁に出汁と調味料を少し加え、炊き込みご飯にすると 旨味たっぷりの美味しいごはんが手間なくできますよ。
盛り付けや器で季節感を楽しむ
料理がシンプルでも、器や盛り付けを工夫するだけでぐっと季節感が増します。
・秋冬らしい器を選ぶ
暖かみのある陶器や木製の器を使うと、ほっこりとした雰囲気が演出できます。
・彩りを意識する
柚子の皮やねぎ等の青みで 彩りを添えると見た目もおいしそうになります。
旬の味をもっと楽しむための工夫
旬の食材は美味しさも栄養も最高ですが、ちょっとした工夫を加えるだけで その魅力をさらに引き出すことができます。
手軽にできるアイデアをご紹介しますね。
調味料で味わいに深みをプラス
旬の食材はそのままでも美味しいですが、調味料を工夫するだけでさらに魅力的な味になります。
日本料理には欠かせない「だし」。
昆布やかつお節でとっただしをスープや煮物に使うと、食材の旨味を引き立ててくれます。
また、味噌や醤油の使い分けをするだけでも味わいが変わりますよ。
例えば、牡蠣鍋には濃厚な赤味噌を、素材の味を引き立たせたい時は淡口醤油を使うと色も上品で深い味わいに仕上がります。
きのこをさっと煮る場合、淡口醤油とみりんを同量づつで炊いておくと、 色もきれいでいろんな料理と合わせて使うこともできて便利です。
アレンジで新しい楽しみ方を発見
同じ料理でもちょっとアレンジするだけで、まったく違う楽しみ方ができます。
残り物を活用 昨日の牡蠣鍋の残りを雑炊やリゾットにアレンジしたり、
きのこのホイル焼きをパスタに使う、鯖の味噌煮は ホワイトソースをかけて和風グラタンにするなど。
アイデア次第で違ったおいしさになるうえ、料理の時短にもつながります。
まとめ
秋冬の旬の食材を活用した日本料理は、栄養満点で季節感も楽しめ 心もほっこりします。
忙しい日常でも、シンプルな調理法や時短レシピを使えば、手軽に旬の美味しさを楽しむことができます。
新鮮な鯖や牡蠣、きのこを取り入れ、調味料やアレンジで味わいを深め、季節感あふれる食卓を楽しんでくださいね。
今月の日本料理では、その季節の恵みをふんだんに取り入れた 心温まるメニューです。
是非おうちでも 再現してご家族様や おもてなしに活用して 喜ばせてあげてくださいね。
11月日本料理メニュー
先付け:吹き寄せ白和え
椀物:きのこ真薯清汁仕立て
煮物:牡蠣の土手鍋風
揚げ物:鶏そぼろを鋳込んだかぼちゃ饅頭
お食事:鯖のごま寿司
栗まんじゅう
お食事の最後は手作り焼き立ての栗まんじゅう。
手作りあんで 栗の渋皮煮を包んでいます。