本当の意味のダイエットとは~食べないのに痩せない理由
- 料理知識
ダイエットの定義
ダイエット、という言葉は浸透していて、大半の方は意識しているのではないでしょうか。
ダイエットって、一般的には体重を減らす為に食事制限をする事、という認識がありますね。
特定の食品や栄養素を制限したり、カロリー摂取を減らしたりすることが主な目的です。
例えば、低炭水化物ダイエット、低脂肪ダイエット、カロリー制限ダイエットなどがあります。
でも、本来 ダイエットとは健康を維持、改善するための食生活を見直す事です。
目的は、単に痩せる事ではなく、健康を維持する事。
太る事で 色々な病気のリスクが高まるので、結果的には痩せる事になるのでしょうが、目的が違います。
食べる量を減らしているのに痩せない理由
もっとも、体重をコントロールするためには 食事を意識するのが一番です。
ですが、それを ただカロリーさへ減らせばいいと思っている方が多いですよね。
もちろん 消費カロリー以上のカロリーを摂り続けると、脂肪となって蓄積されます。
それで、太ってしまう…という事になるんですね。
でも、太るのは カロリーの摂り過ぎだけではありません。
痩せる為にご飯は食べない。
タンパク質が良いと聞くから、プロテインを飲む。
食事の量を減らす。
ダイエットの為にこのような事をしていませんか?
残念ながら、これだけではなかなか痩せられません。
では、なぜ これらの努力が痩せる事にならないのか、一つゝ解説しますね。
痩せる為にご飯は食べない。
糖質ダイエット、炭水化物ダイエットがもてはやされていますね。
ご飯やパンは ダイエットの敵、のように言われたりもします。
が、本来 ご飯やパン等は エネルギーになる基。
体や内臓を動かす為に必要な栄養素です。
特に、糖質は脳の唯一の栄養です。
それを摂らないとなると、エネルギー源として筋肉を分解してエネルギーに変えてしまうのです。
筋肉が減ると 体力も落ち、基礎代謝も落ちます。
つまり、少しのカロリーで体を動かそうとするので、食べなくても痩せない、
という事になってしまうのですね。
タンパク質が良いと聞くから、プロテインを飲む。
偏った栄養素の摂り過ぎは、内臓への負担になってしまいます。
極端にタンパク質を多く摂り過ぎると 肝臓病の原因にもなる、と言われていますね。
タンパク質は、エネルギー源でもあり、体を作る栄養素なので とても大切です。
が、それだけを 沢山摂ったからと言って 即、筋肉に変わるわけでも、代謝が上がるわけでもありません。
食事の量を減らす
痩せる為に、食事の量を減らすとまず第一に、我慢することがストレスになって、
無性に甘いものが食べたくなる。
エネルギーになりにくいので、すぐに疲れる、という事にいなってしまいます。
しかも、体は 満足な栄養が入ってこないので、
できるだけ カロリーを使わないようにしようとします。
つまり代謝の悪い体になってしまうんですね。
少しでも多く食べた時は、この時とばかり 溜め込む方に回そうとします。
その結果、食べないのに痩せない・・・という結果になってしまうのです。
代謝が悪くなると、体温も低くなり 免疫力も落ちます。
つまり、病気になりやすくもなってしまうのです。
健康的にダイエットするために
ダイエットをして、たとえ痩せたとしても、それが病気の原因になったり、
お肌の衰えや老化に繋がっては何もなりません。
年齢や、体質、仕事量によって 必要な食事の量は皆ちがいます。
一般的に言われているカロリー計算をしても、痩せる事になかなか繋がらないのはそのせいもあるんですね。
健康的にダイエットするためには、
1.栄養素をバランスよく摂る
2.体の声を聞く
3.できるだけ体を動かす
それぞれ、見ていきましょう。
栄養素をバランスよく摂る
一日の食事の内容のうち、
タンパク質は 全体の15~20%
炭水化物は 全体の50~65%
脂質は 全体の20~30%
です。
こして見ると、炭水化物が意外に多いですよね。
このバランスをできるだけ意識して、
後は 食べたものをエネルギーとして燃やしてくれる野菜をしっかリ摂りましょう。
体の声を聞く
体は正直なので、ご飯を減らすと甘いものが食べたくなります。
あっさりとしたものばかり、例えば野菜だけを摂る、
という生活を続けると、血行が悪く、見た目にも、元気ハツラツ、とは言い難くなります。
食べたものは、そのまま正直に反応として出るのですね。
体調が悪くなる前は、やたらお腹が空く。
栄養が足りてないと、寒く感じる…等。
体の反応は、改善する必要や 対策が必要だから。
その体の声を聞きながら、自分に合った食べ方をする必要があります。
できるだけ体を動かす
体は動かす事で、筋肉がうまく働き、体の熱を上げて 自然と代謝を上げてくれます。
私は 先月、足首骨折の為 1カ月入院しましたが、その間、全く歩かなかったせいで
驚くほど筋力も体力も落ちました。
わずか数週間 動かないだけで 筋肉は落ちてしまう事を痛感し、
できるだけ意識して体を動かすようにしています。
退院してからは、毎朝晩 リハビリも兼ねて ストレッチ運動をし、
そのせいか、体重は減りましたが 筋力は大分元に戻りました。
と同時に、大分体力も回復し、食事もしっかり食べれるようになりました。
人間の体って、動かないといけないように作られてるのだと感じます。
まとめ
食べたものが体を作る、と言います。
今の体型や体調はこれまでの積み重ねの結果という事ですね。
現代は、食事は簡単に手に入ります。
美味しい食事や甘いお菓子、色んな国のこってりとした料理も豊富です。
でも、本来日本人は、これまでの先祖代々からの食生活が
一番合っていると言われています。
炭水化物は玄米や雑穀。
タンパク質は魚や豆類。
野菜たっぷり。
発酵食品。
これらをできるだけ摂るよう意識しながらも、
食事を美味しく、満足しながらら戴けるようにしたいですね。
お家で作る料理は、栄養のバランスを考えてできるだけ油分を控えめに、
栄養素を残す作り方をしてほしいと思っています。
【ダイエットコース】