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サペレメソッド~五感を使った食育

    突然ですが、”サペレメソッド”ってご存じですか?

    サペレとはイタリア語で『知っている』という意味らしいです。

    メソッドは『方法』とか『方式』

    『知っている方式』・・・

    何のことかわかりませんよね? 笑

     

    今、北欧で取り入れられている食育法で、

    五感(見る、聞く、触る、嗅ぐ、味わう)を使って 子供の好奇心や意欲を育てようという方法です。

     

    調理前の食材に触れ、においを嗅ぎ、調理中の音や香りを楽しみ、

    最後に味わう。

    こうする事で好奇心が掻き立てられ、自ら積極的に食べ、好き嫌いを減らすことが出来る。

    というものです。

     

    弊教室でも時々幼稚園児さん対象のキッズレッスンを行っていますが、

    最初、好き嫌いの多かったお子様でも 自分で作って食べると

    嫌いだった食材でも「おいしい」と言って食べてくれます。

    自分で作ると美味しいよ~と、半ば洗脳しながら(笑)料理をするのですが、

    嫌いなものもパクパク食べる、というのは そういう“からくり”があったんですね。

    私の洗脳ではなかったです(笑)

     

    食材に触れ、調理中の音(ジュージュー)やにおいを嗅ぎ、出来上がった

    美味しそうな料理を見て味わう。

     

    でも これって、料理する人は普通にやっている事ですよね。

     

    子供の時から『 料理をしている所を常に見る』『お手伝いをする』

    というのは、実は自然にそれを取り入れているのかもしれません。

     

     

     私は小さい頃から 常に母の横で料理をしているのを見ていました。

    決して手伝わせてくれたり、一緒に作らせてくれる事はなかったのですが、

    それでも飽きずにずっと見ていました。

     

    そうやって見ているだけでも 知らず知らずにインプットされて、

    きちんと習わなくても、ある程度は作れるというレベルになるんだと思います。

    また、好き嫌いもなく 食べる事に興味、関心を持つ。

     

    子供の頃の食事は 特に成長や脳に影響するので、

    “喜んでパクパク食べる” という事は とても大切ですね。

    それに愛情のこもった料理を食べる事で情緒も安定する。

     

    これは子供だけでなく、大人にとってもとても大切な事だと思います。

    日本でも早く、勉強ばかりの詰め込み教育でなく、

    『心と身体も育てる教育』

    にシフトしてほしいものです。