「鯵の叩き」「揚げ出し豆腐」など、 旬の和食と見た目も味も決まる秘訣
- 料理レッスン

「レシピ通りに作ったのに、なんか違う…」そんな経験ありませんか?
せっかく時間をかけて作ったのに、
・食感がいまいちだったり
・味がぼんやりしていたり
・なんとなく見た目がパッとしなかったり…
そんな経験、一度はあるかもしれませんね。
でも実は、料理の仕上がりって、**ちょっとした“コツ”や“知識”**でぐんと変わるんです。
今月のレッスンは、旬の和食メニューを美味しく仕上げるポイントが盛りだくさん!
今回ご紹介するのは、旬の鯵をさばいて作る「鯵の叩き」、出汁がじゅわっと染みる「揚げ出し豆腐」、そして香ばしい焼き穴子と新ごぼうを使った「柳川風丼」。
おうちで簡単に作れる温度卵をのせて、お店のように仕上げます。
どれもご家庭で作れる定番メニューですが、実は**「プロっぽく仕上がるかどうか」**はちょっとした工夫で決まるんです。
魚をさばく楽しさも体験!鯵の叩きは初心者さんにもおすすめ

「魚をさばくのはちょっとハードルが高い…」
そう感じる方も多いかもしれませんが、実はポイントさえ押さえれば、初心者の方でもきれいに仕上げることができるんです。
今回の「鯵の叩き」は、新鮮な鯵をさばいて、お造り風に仕上げていきます。
とはいえ、きっちりお刺身にしなくても大丈夫。
たたきにすることで、少し身が崩れても見栄えよく、美味しく仕上がるのが嬉しいところです。
最初は骨に少し身が残ってしまうこともありますが、それも練習のうち。
包丁の動かし方や手の添え方など、ポイントを守って進めるだけで、初めてとは思えないような出来栄えになりますよ。
さらに、自分で魚をさばくと、“あら”まで無駄なく使えるのも大きなメリット。
・出汁を取って味噌汁に
・甘辛く煮つけて一品に
と、鯵一尾をまるごと美味しくいただけるのも、自炊ならではの楽しさです。
魚をさばけるようになると、料理の幅もぐんと広がっていきます。
ぜひ、今回のレッスンで「さばく楽しさ」も体験してみてくださいね。
切り方で味が変わる?ごぼうのささがきの秘密

同じ“ささがきごぼう”でも、料理によって切り方や厚さを変えると、食感も風味も大きく変わります。
たとえば、煮る場合は少し厚めにして歯ごたえを残し、炒める場合は細めにすると味がしっかり絡んで美味しくなります。
切る時のポイントは、ささがきの際、包丁の角度をねかせるか、少し起こし気味にするか。
少し変えるだけで、この違いが出るんですよ。
「切る」って当たり前の作業に思えるけれど、実は料理の味を左右する大事な技術なんです。
揚げ出し豆腐は、タイミングが命!

揚げ出し豆腐も、タイミングをちょっと外すと油がはねて危険だったり、豆腐がパサついたりしてしまいます。
片栗粉は揚げる直前に全体にまぶして水分をブロックします。
油に入れてすぐお箸で触ったりすると、衣がはがれやすくなるので注意しましょう。
また、火を通しすぎると中の水分や旨味が出て、それが油はねの原因にもなります。
ふわっと仕上げるには、「表面がカリっとしたら すぐ引き上げる」のがコツ!
ほんの数秒で仕上がりが大きく変わるからこそ、「今だ!」という感覚を知っているかどうかが大きな差になるんですね。
デザートには、やさしい甘さの「きなこのパンナコッタ」

今回のデザートは、和の素材を使ったやさしい甘さの「きなこのパンナコッタ」。
このパンナコッタも、実はゼラチンの量と冷やす時間が美味しさを左右する大切なポイントです。
ゼラチンは多すぎると固くなり、少なすぎると時間が経っても固まりません。
特にすぐ食べたいときは、やわらかさと固まり具合のバランスが大事。
しかも、メーカーによっても仕上がりが少しずつ違うので、「自分の好みに合わせて加減する」ことが、美味しく作るコツなんです。
料理は「化学」だから、おもしろい
料理って、ただの作業のようでいて、実は「火の通り方」「水分の動き」「素材の変化」など、ちょっとした“科学的な知識”が加わると、グッと楽しくなるんです。
難しいことじゃなくて、「なぜこの切り方?」「どうして今がベストタイミング?」という“理由”がわかると、失敗が減り、再現性が高まります。
習ってみると、いつもの料理がグンと変わる
ネットでレシピは簡単に見つかる時代。でも「実際に見るとわかること」「感覚で伝わること」って、まだまだたくさんあります。
今回のメニューは、どれも毎日の食卓に出せる和食ばかり。
でも、ちょっとした工夫と知識が加わるだけで、「お店みたい!」「家族が喜んでくれた!」そんな声が聞こえてきそうです。
「もっと美味しく作れるようになりたい」
「料理のコツ、ちゃんと知りたい」
そう思ったら、ぜひ一緒に学んでみませんか?
まとめ
・切り方ひとつで味も食感も変わる
・火加減や引き上げのタイミングが仕上がりの決め手
・ゼラチンの量と冷やし時間で、デザートの口どけも変わる
料理は感覚と知識の組み合わせ。
知れば知るほど、もっと楽しく、もっと美味しくなる。
そんな“料理の面白さ”を、あなたにもぜひ体験してほしいと思っています。